日頃の疲れや寝不足のせいで、休日になるとついつい寝過ぎてしまうことありますよね。でも、起きると頭痛がひどくて、結局貴重な休みを一日無駄にしてしまった…。そんな経験も一度や二度ではないでのは?
寝過ぎると頭が痛くなるのは分かっているのに、眠くてたまらないから二度寝、三度寝を繰り返してしまう…。そんなアナタのために、寝過ぎが引き起こす頭痛の理由と快眠生活のコツを紹介します。
そもそも寝過ぎが頭痛を引き起こすのはナゼ?
睡眠不足が心身に与える影響が大きいことは、もう知っているはず。ただ、ウィークデーに睡眠時間を確保するのが難しいこともあります。そのため、週末になるといわゆる『寝だめ』をしている女性も多いのではないでしょうか。
起きて頭が痛いときに「あー、寝過ぎてしまった」と自覚するものの、その理由を知らない人も多いのでは?寝過ぎが頭痛を引き起こすのには、それなりの理由があるのです。
その症状は『偏頭痛』と呼ばれるもの
睡眠過多で起こる頭痛は、ズバリ『偏頭痛』です。この『偏頭痛』という言葉、聞いたこともあれば、使ったこともあるのではないでしょうか。『頭痛=偏頭痛』と勘違いしている方も多いのですが、偏頭痛は頭痛の症状の一つです。
「頭がズキズキして、少し動くだけでも痛む」「頭が痛くて何もする気が起こらない」、そんな偏頭痛。この痛みは、血管の拡張によって神経が圧迫されるために引き起こされています。
『睡眠』が『偏頭痛』を引き起こす!?
それでは、なぜ睡眠が偏頭痛の原因となるのでしょうか。それは、脳の状態に関係しているのです。緊張状態にあると血管は収縮し、リラックス状態のときには拡張します。
眠っている時は、まさに脳がリラックス状態の時。すると血管はどんどん拡張し、神経を圧迫します。その神経から出た物質によって血管周辺に炎症が起き、血液の流れに沿って脈を打つような痛みを伴うのです。
頭も体もスッキリする快眠のコツ
疲労回復のための睡眠で、頭痛を起こしていては元も子もありませんね。体だけではなく、頭もスッキリする快眠のコツを紹介します。
睡眠の質は就寝前から決まる!?
快眠は、質の良い睡眠によってもたらされます。そして良質な眠りには、就寝前行動が大きく関わってくるのです。「寝る直前に食べる」「アルコールやカフェインを摂る」「ベッドでスマホを見る」など、就寝前にやってはいけないこととして聞いたことはあるでしょう。これらと睡眠の関係を知れば、快眠のコツが分かりますよ。
食事と睡眠
食べたものを消化するために、およそ3時間かかると言われています。胃が消化活動を行なっている最中は、深い眠りに入ることができず、睡眠の質が低下します。夕食は睡眠の3時間前に済ませておくのが快眠のコツです。
刺激物と睡眠
寝つきが良くなるという理由で、寝る前にアルコールを飲む人もいるのでは?確かに、飲酒でウトウトすることがあります。しかし、このアルコールは「寝つきは良くするが、眠りの質を低下させる」クセ者です。中途覚醒の作用があるため、眠りが浅くなってしまうのです。
また、カフェインにはご存知の通り覚醒作用があります。そのため脳は興奮状態にあり、眠りに必要なリラックス状態に入ることができません。
ワイン1杯(125ml)のアルコールを分解するために費やす時間は、約2時間です。カフェインは、約4時間後からその効果が減っていきます。このことから、アルコールは就寝2時間前までとし、コーヒーなどのカフェインを含む飲み物は夜ではなく、朝や昼に飲むようにしましょう。
光と睡眠
片時もスマホを手放せないという人が増えています。ベッドに入ってまでスマホを使っていると、睡眠時間が減るばかりでなく、睡眠の質も低下していくのです。それは、スマホの光であるブルーライトの影響。脳はこの強い光のせいで、覚醒状態になり「今は夜ではない」と錯覚します。
ベッドに入ってスマホを毎日見ていると、ブルーライトが体内時計を狂わせてしまいます。できれば、寝る2時間前からスマホを遠ざけることをオススメします。
快眠に欠かせないのは『時間』と『サイクル』
『睡眠負債』という言葉を耳にしたことはありませんか?日々の少しの睡眠不足が、気づかないうちに溜まって慢性化しているということ。そんな睡眠の借金を返したいところですが、休日に『寝だめ』をすることは、体内時計を狂わせ、逆にスッキリしない週明けを迎えることになるのです。
心地よい目覚めを手に入れるための『快眠』にとって、最も重要なことは『時間』と『サイクル』です。睡眠時間は一般的に6時間〜8時間が理想とされていますが、90分単位を意識してみましょう。これは、浅い眠り(レム睡眠)と深い眠り(ノンレム睡眠)が就寝2時間後から繰り返され、90分ごとにレム睡眠がやってくるからです。この浅い眠りの時間に合わせて目覚ましをセットしておけば、スッキリ目覚めることができるのです。
また、24時間周期の体内時計を正しくセットすることで、快眠をもたらします。簡単に言えば、『明るい=活動』『暗い=休息』のリズムを刻んでいる体内時計。夜中2時までに深い眠りにつくことによって成長ホルモンが促され、疲労回復や細胞の修復活動が行われます。そして、朝8時頃に目覚め太陽を見ることで、活発な一日を過ごすことができます。これを繰り返すことで毎日体内時計はリセットされ、自然な睡眠と起床をもたらしてくれるようになりますよ。
睡眠負債は早めの就寝で解消しよう
寝だめをしても頭痛を引き起こすだけで、残念ながら睡眠貯金はできません。日々溜まってしまった睡眠負債は、いつもより1時間早くベッドに入りコツコツ返済しましょう。週明けの体調不良や気分の落ち込みの原因は、週末に体内時計を狂わせてしまったというパターンが意外に多いのです。毎日同じ時間に目覚め、イキイキしたウィークデー、充実した休日を過ごしてください。
そろそろ健康食品を始めてみたいと思っているけど、種類が多くて選べないという方にはこちらもおすすめです。